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21/07/05

国交省・脱炭素、デジタル化とEV推進

 脱炭素の実現へ国土交通省は2030年度に向け、物流のデジタル化、EV(電気自動車)活用推進に取り組む=表
 政府は50年までに温室効果ガスの排出量実質ゼロを目指しており、まずは30年度に13年度比46%削減を掲げている。国交省は6月18日に開催したワーキンググループで物流やまちづくり、建築など6分野で30年度までに重点的に行う取り組み案を提示。委員からはおおむね了承を得た。
 物流分野ではデジタル化、EV普及に努める。デジタル化では輸送効率化や生産性向上による脱炭素実現を目指し、トラックの積載率算定、最適な共同配送ルート構築でAIやIоTの活用を進める。
 トラックのコネクテッド技術で得られる情報を使った共同輸配送の仕組みの構築、宅配再配達削減も目指す。運送会社、荷主の省エネの取り組みの評価方法も検討する。
 さらにEV普及に向けては、長距離輸送用トラックの開発、域内輸配送での活用を推進する。
 国交省は今後、国の環境行動計画に取り組みを盛り込む。委員からの声に対応し、KPI(重要業績評価指標)も設定して毎年度、進ちょくも確認する。取り組み内容は修正した上で7月中旬までに公表する。