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21/06/15

日通、杭州など3カ所に物流拠点を新設

嘉善・杭州・常熟、新拠点位置

 日本通運(本社・東京、斎藤充社長)はこのほど、中国の長江下流域で3拠点を新設した。中国が国家戦略として産業を集積させる「長江デルタ地域」に拠点を積極的に展開し、多様な物流ニーズに対応する。
 浙江省嘉兴市嘉善の倉庫は、保管面積3744平方メートル。平屋構造で、ドックレベラー4基を備える。杭州市には、保管面積1300平方メートルの倉庫を開設。多層構造1階建てで、高床プラットフォームを備える。常熟は、6158平方メートルの倉庫。同じく多層1階建てで、トラックドッグを設けた。
 今後、自動搬送機器などの先端技術を積極的に導入し、省人化を図る。同時に、ハンドリング技術・安全性の向上を目指しフォークリフト研修センターを設置するなど、ハードとソフトを融合した中国でのモデル倉庫を目指していく。
 長江デルタ地域は上海市・江蘇省・浙江省の長江下流域16市からなる地域。電機・電子や自動車、設備など多様な産業が集積している。また内需に対応した小売や衣料関連も多い。日通は、自動車パーツや一般消費材に加え、医療機器の取り扱いも視野に入れる。そのために、各拠点の作業品質を統一し、高品質なロジスティクスサービスを展開していく意向だ。