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21/06/15

東京五輪の交通規制、国立競技場周辺などで6月8日から順次開始

 東京五輪・パラリンピックの大会組織委員会などは8日から順次、開閉会式や陸上、サッカーが行われる国立競技場(都内新宿区)周辺の一般道の通行を規制している。今後、卓球競技の会場となる東京体育館(同渋谷区)周辺の一般道にも規制を拡大する。
 具体的には、国立競技場―明治神宮第二球場間の都道・新宿区道の終日規制を、8日から開始。今後、外苑西通りの外苑橋―東京体育館交差点間、JR千駄ケ谷駅前―東京体育館間、国立競技場とは接していない神宮外苑周辺、都営大江戸線・国立競技場駅周辺の都道などでも順次、終日、通行を規制。JR信濃町駅周辺の道路では走行車線を減らす。
 規制の解除は、大会終了日や終了後の機材撤去に合わせ、9月30日までに順次行う。

開閉会式・聖火リレー対象

 他に、7月23日(五輪開会式)、8月8日(五輪閉会式)、同月24日(パラリンピック開会式)、9月5日(パラリンピック閉会式)も昼間から深夜にかけ、規制を計画。区間は国立競技場に近い青山通りや外苑東通り、外苑西通り、都内中央区晴海の選手村周辺の環状2号線などを予定しており、6月下旬に詳細な規制時間を公表する。
 また、今月19日午後11時半ごろ~20日午前5時ごろまで、開閉会式に向けた選手などのバス輸送訓練に合わせ、青山通りなどを規制。7月9日から都内で順次始まる聖火リレーの走行地区でも規制を順次実施する。
 物流各社からは「現在は一部の通行規制だが、開閉会式や聖火リレーなどで規制区間が広がった時の物流への影響を心配する企業も。「出発時間や輸配送ルートの変更をするのではないか」(一般貨物)、「都度、対応を考える」(特積み)、「遅延の発生が懸念されるが、ホームページなどで顧客に適宜伝え、対応したい」(宅配)といった声が上がる。 

8日から交通規制中の国立競技場と明治神宮第二球場の間を通る道路