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21/06/11
エアロネクストら、ドローンの定期配送実現を目指し空から牛丼を出前
産業用ドローンの研究開発を手掛けるエアロネクスト(本社・東京、田路圭輔CEO)は6月10日、ACCESS、出前館、牛丼チェーンの吉野家らと共に、牛丼弁当のドローン配送実験を神奈川県横須賀市で行った。出前館のアプリで注文された牛丼を、空からドローンが横須賀市立市民病院の医療従事者に届けた。
2022年度の航空法改正で、市街地などの有人エリアでもドローンの目視外飛行が解禁される見通し。今回の実験は、将来的な食料品・医薬品のドローン定期配送を目指す取り組みとして実施された。
エアロネクストが実証を統轄し、独自の安定技術を搭載したドローンおよび技術者を提供した。ACCESSはドローンの遠隔運航管理やドローンオペレーション総括などを担当。出前館は注文システムとデリバリー、吉野家は牛丼弁当の調理・提供を担った。
使用機体は飛行速度・飛行距離・配送可能重量・配送品質のレベルアップを図った最新の物流専用ドローン。飛行部と荷物搭載部が分離した構造で、エアロネクストが協力会社と共同開発した。荷物を機体の理想重心付近に最適配置した水平定常飛行・前進特化型で、独立変位可能な荷物水平維持機構が特長。
横須賀市立市民病院は現在、新型コロナウイルス感染症の重点医療機関となっている。医療従事者らが温かいランチを取りにくい現状に加え、今後のオンライン診療・医薬品配送の可能性も見据え、実験を行った。