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21/06/07

JPR、荷主同士の共同輸送マッチングで無償モニター募集

 日本パレットレンタル(本社・東京、加納尚美社長)は「共同輸送マッチングサービス」のモニター企業を募集する。AI(人工知能)を活用して荷主と荷主をマッチングするのが特長で、これまで難しかった異業種との協業も実現する。モニターには無償でサービスを公開する。期間は今年8月末まで。
 同サービスはデータベースの規模と多様性に、ニーズに即した諸条件を考慮するAIを掛け合わせる。荷主とドライバー(車両)をマッチングする従来の「求貨求車」ではなく、業界をまたいだ荷主企業同士をAIでマッチングする。共同輸送で実車率や積載率の向上、二酸化炭素(CO2)排出量の削減、物流効率化の実現を図る。
 すでに多数の企業の輸送経路などをデータベース化しており、AIが経路、想定運賃や荷量の需給・季節変動なども含めてマッチングする。往路・復路の組み合わせだけでなく、3つの経路を結んだり、同一経路で混載を行う相手を探す機能なども実装している。
 同業種の荷主企業同士の共同輸送では物流形態や季節波動が似ているため、互いにメリットのある経路を見出すのが難しい傾向がある。一方、交流が少ない異業種とは対話自体が実務的なハードルで、個社の努力ではマッチングが成立しづらくなっている。

マッチングサービスの概要