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21/06/02

森トラスト、館内物流の配送集荷サービス実証実験を実施

 森トラスト(本社・東京、伊達美和子社長)は6月2日から7月2日まで、都内港区にある城山トラストタワーで、大規模オフィスビル館内物流の実証実験を行う。労働人口の減少や非接触などの課題解決に向けた取り組み。多様な施設でスムーズにロボットを導入・利活用するための方法を検証する。

 QBIT Roboticsが開発した複数メーカーの自動搬送ロボット群と、ロボットアームをクラウドで統合したサービスを活用して実施される。入居する複数テナントと協力して実際の荷物を使い、荷物の大きさと行先によって適切なロボットを自動選択し、配送・集荷を行う。
 ロボットを活用した館内配送集荷サービスでは、配送や集荷時のテナントと物流事業者間の非接触が可能になる。また、物流企業はビルに入館せず作業が完了するため、館内での滞在時間の短縮にもつながる。
 実証実験は、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「自動走行ロボットを活用した新たな配送サービス技術開発事業」の補助を受けて行う。森トラストは、ロボット走行時の施設の物理的な課題の洗い出しや、ロボットのみで配送・集荷を完了させるための業務フロー構築など、運用面での課題解決に協力していく。