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21/05/27
近鉄エクス・三菱倉庫ら、モデルナ製のワクチンの定温流通体制で協働
近鉄エクスプレス、日本航空、三菱倉庫、関西エアポート、メディパルホールディングス、医薬品卸売業連合会はこのほど、協働で新型コロナワクチンのコールドチェーン流通体制を構築した。ベルギーから日本までの輸送および国内の接種会場への流通を手掛ける。
武田薬品工業が厚労省の承認を取得した米モデルナ社製のワクチンを輸送する。マイナス20度前後の厳格な低温管理が必要で、各社が連携して温度管理を徹底。安全で迅速な流通を行っている。
近鉄エクスプレスはフォワーダーとして欧州から日本までの国際輸送業務全般を請け負う。プロジェクトチームを結成し、グローバルで蓄積しているノウハウの共有などでワクチン輸送の体制を整える。
JALは国際線医薬品輸送の実績を生かし、徹底した温度管理のほか輸送時間・貨物状態の管理も含めた高品質な貨物ハンドリングを提供。関西エアポートはワクチン輸送の国内最初の窓口となる空港で、輸送のリードタイム短縮をサポートする。
三菱倉庫は温度管理やセキュリティの専門知識のもと、全国の医薬品卸業者に安定的なワクチン供給を行う。メディパルおよび協力会社は全国16カ所の配送拠点から大規模接種会場や地域担当卸への保管・配送を担う。また、日本医薬品卸売業連合会の会員企業40社が各地の接種会場までの保管・配送で協力する。