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21/05/26

セイノーグループ、個人宅でできるがん検査の全国展開を輸送で支援

 セイノーグループのGENie(本社・東京、田口義展社長)とセイノースーパーエクスプレス(同・同、増田敦社長)はこのほど、HIROTSUバイオサイエンスが開発した、自宅でできるがん検査の検体輸送を一括受託した。
 検体輸送の指令センターとして、ジーニーが昨年12月から開始した処方薬の即時配送サービス「ARUU(アルー)」の仕組みを活用する。ヒロツからの指示を受け、ジーニーのスタッフ「ハーティスト」が利用者の自宅から検体を集荷。セイノースーパーエクスプレスが拠点間と、検査施設までの輸送を行う。輸送は、冷凍対応の専用車両で温度管理をしながら行われる。結果はヒロツから直接利用者に通知される。
 扱うのは、線虫を利用したがんの一次スクリーニング検査「N(エヌ)-NOSE(ノーズ))at home」で、尿で受検できる手軽さが特長。
 昨年から続く外出自粛でがん検診の受診率が低下する中、セイノーグループは個人宅から検査施設までの検体輸送を通じ、エヌノーズの全国展開を支援する。5月1日から東京都、名古屋市、大阪市などで輸送をスタートし、7月末までに全国47都道府県での展開を目指す。