- 物流企業
21/04/21
マルソー、全国で初めて「雪室」を営業倉庫として登録
マルソー(本社・新潟県三条市、渡辺雅之社長)は4月16日、全国で初めて、雪を冷熱エネルギーとする「雪室」を営業倉庫として登録した。同社が新潟県上越市に保有する雪冷熱式倉庫の「柿崎雪室倉庫」。登録申請が同日付で国土交通省北陸信越運輸局に認められ、21日に交付式が行われた。
柿崎雪室倉庫の所在地は上越市柿崎区百木324ノ1。冷蔵倉庫で、容積は953立方メートル。施設内に約500トンの雪を貯蔵可能。
国内ではこれまで、機械による冷却装置を備えた冷蔵営業倉庫のみが認可されていた。このほど国土交通省の通達改正を受けて雪冷熱式倉庫での倉庫業を申請し、日本初の登録となった。
雪を利用して食物などを貯蔵する雪室は同県をはじめとする豪雪地帯で古くから親しまれてきた。電気冷蔵倉庫に保存した場合と比べ、ジャガイモなどの甘みが増すことが確認されている。自然エネルギーの活用で大規模災害時などの停電の影響も受けない。