- 物流企業
21/04/16
JR東日本物流、北海道・東北新幹線で鮮魚・駅弁を定期輸送
ジェイアール東日本物流(本社・東京、野口忍社長)は4月15日、JR北海道およびJR東日本と協働し、北海道・東北新幹線を使用した鮮魚・駅弁などの定期輸送を開始した。これまで「エキナカ」に限定してきた新幹線輸送の納品先を拡大し、首都圏の街中の店舗まで荷物を配送する。
新函館北斗駅に持ち込まれた商品を新幹線の業務用室内空きスペースに積み込み、東京駅に運ぶ。新函館北斗駅~新青森駅はJR北海道、新青森駅~東京駅はJR東日本が運行。東京駅で取り降ろした商品は同駅構内の店舗に納品するほか、首都圏の店舗にトラックなどで届ける。
鮮魚類は市場が開く年間約250日、函館の「朝どれ」のイカやホタテ、ホッケ、エビ、ヒラメ、ウニなどを当日中に首都圏の飲食店に納品する。新函館北斗駅午前9時35分発の「はやぶさ18号」を利用し、荷量は最大で120サイズ30箱。
駅弁は4月21日から毎日、北海道キヨスクの工場で製造した弁当を東京駅構内の「駅弁屋 祭グランスタ店」に納品する。新函館北斗駅午前6時39分発の「はやぶさ10号」を利用し、荷量は最大で4箱(約80食分)。
同社は今後、新函館北斗駅発の新幹線輸送で鮮魚や野菜のスポット輸送も請け負う。1日あたり約350便という運行数や鉄道ネットワークの強みを生かし、地方から首都圏もしくは首都圏から地方ーーなどの様々な輸送の展開を目指している。新鮮な食品のほか、速達ニーズのある医療関係品、機械類・電子部品などの輸送にも対応する。