- 統計・データ
21/04/15
JR貨物、20年度実績はコンテナ・車扱い合計で前年比8・6%減
JR貨物(本社・東京、真貝康一社長)の2020年度の輸送実績は前8・6%減の2699万1000トンだった。新型コロナウイルスの感染症に伴う経済活動の低迷や天候不良に伴う気象災害が影響した。 コンテナは、積合せ貨物・エコ関連物資を除く全ての品目で前年を下回った。特に紙・パルプは販売不振に伴う生産調整の継続で大幅に減送。食料工業品は、清涼飲料水やビール類の全国的な販売不振や生産拠点の変更などもあり低調に推移した。また、化学工業品・化学薬品は、製紙用や自動車用の樹脂などが、自動車部品も自動車販売台数の減少で引き続き減送となった。
一方、積合せ貨物は、モーダルシフトの進展やEC(電子商取引)の需要増で堅調に推移。エコ関連物資も焼却灰などの輸送が順調で前年を上回ったが、コンテナ全体では同9・3%減の1883万8000トンだった。
車扱いは、主に外出自粛に伴うガソリン需要の減少により低調に推移。結果、車扱い全体では同7・1%減の815万3000トンとなった。