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21/04/02

福通、今夏をめどに近鉄の名阪特急で貨客混載輸送開始

 福山通運(本社・広島県福山市、小丸成洋社長)は今夏をめどに、近畿日本鉄道の名阪特急「アーバンライナー(next・plus)」を使用した貨客混載輸送を開始する。大阪市内から名古屋市内間の当日配送便を安価にいつでも利用できるようにすることで、利用者の利便性向上を見込む。
 特急を使った貨客混載輸送を実施するのは、大阪難波駅と近鉄名古屋駅間。大阪発の場合、福通のトラックが市内で午前中に集荷した荷物を、大阪難波駅でアーバンライナーに積み込み。アーバンライナーが近鉄名古屋駅まで運び、荷物を下ろした後、福通のトラックが夕方、名古屋市内に配達する。
 主な顧客層として、名阪間での工業製品・部品・商品(日用品・衣料品)などを配送する事業所間輸送を想定している。
 これまで名阪間の輸送は、翌日以降に配送するサービスが主流で、当日配送をするにはトラックなどをチャーターする方法が一般的だった。福山通運では今回の特急を使った貨客混載輸送より、チャータートラック便需要の取り込みによる新規の顧客開拓や収益の確保などを期待している。

運用フロー図(イメージ