- 物流企業
21/03/26
ヤマトHDら、世界規模の高品質な小口保冷輸送へ『Fresh Pass』発足
ヤマトホールディングス(本社・東京、長尾裕社長)はこのほど、欧州の国際エクスプレス大手の DPDグループ(同・パリ、ボリス・ウィンケルマンCEO)と共同で、安全・安心で持続可能な世界規模の食品流通に向けたコンソーシアム『Fresh Pass』を発足した。世界の参画企業とともに、各国内・国際間のすべての流通過程で、高品質な小口保冷輸送の確立・普及を目指す。
世界基準のISO:2020に基づいた小口保冷輸送の品質管理方式を共通化する。同基準は小口保冷配送サービスのうち、荷物の積み替えを伴う輸送形態を対象に、車両の保冷庫の温度管理など配送中の積み替え作業について規定。各国内およびクロスボーダーの生産 ・収穫、加工、保存まで含めた輸送プラットフォームを構築する。
参画する各社の小口保冷輸送ネットワークを相互活用し、顧客の新規市場進出やクロスボーダー取引拡大時のオペレーションコスト低減を図る。参画企業は『Fresh Pass』の名称とロゴを使用し、共通の品質基準を満たしたネットワークで高い品質を維持。また、ノウハウを共有してコンサルティング・新規参入へのサポートなども行う。
新型コロナウイルスの流行で各国のライフスタイルが急速に変化するなか、新たな小口保冷輸送ネットワークの構築が求められている。既存の食品流通では非効率な流通工程をはじめ、保存設備・輸送手段・インフラの未整備からフードロスが発生するなど、多くの課題が指摘されている。