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21/03/24
アサヒロジ、新断熱パネルで積載量増の小型冷凍車を導入へ
アサヒロジスティクス(本社・さいたま市、横塚元樹社長)は3月20日、中型車両と同等の積載量を確保した小型冷凍車を導入する。一台当たりの積載量を高め運行を効率化し、ドライバー不足にも対応する。
小型車規格のシャーシに中型車規格に相当するコンテナを搭載し、薄さを追求した断熱パネルで積載量を増やした。まずは冷蔵対応のモニター車を神奈川県愛川町にある愛川物流センターで1年間運行し、コンテナ内の温度維持状況のデータを取得する。
東京日野自動車および矢野特殊自動車の事業にモニター協力する。新パネルは矢野特殊自動車が開発。断熱性能が高いポリスチレンフォームの側壁パネル化に成功した。側壁断熱厚は50ミリメートルで冷凍温度帯に対応、同30ミリメートルで冷蔵温度帯に対応する。
モニター車両は日野デュトロの4トン車がベース。従来のアサヒロジの中型車両の平均値と比べ、最大積載量は300キログラム増の3350キログラムとなる。今回は冷蔵温帯対応の新断熱パネルを採用している。
環境保護に関する各種規制の強化が進み、対策装置の装備でシャーシへの重量は増加傾向。さらに今後、自動ブレーキをはじめとする安全装置の標準装備化で車両重量は増える見込み。小型車に注目が集まるなか、積載量の確保が課題となっている。