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21/03/23

首都圏高速道路、来年4月に料金を改定 大口多頻度も拡充へ

 国土交通省は2021年4月から、首都圏の高速道路料金を改定する。長距離を走行した場合は値上げとなる半面、新たに深夜割引を導入する。首都高の大口多頻度割引についても、最大割引率を現在の35%から45%に拡大する。
 12日、首都圏の新たな高速道路料金に関する方針案を改定した。高速道路会社はこれを基に具体案を公表する。
 国交省は16年から、首都圏の高速道路料金の水準を統一している。首都高を一定距離以上走行する場合は激変緩和措置として、距離に関係なく上限料金が適用されていることから、新料金では36キロメートル以上走る車の料金を引き上げる。また首都高を走行した方が安くならないよう、東京外郭環状道路(外環道)の料金も見直し、都心部の渋滞緩和につなげる。

首都高では深夜割引を導入

 一方、来年4月以降は新たに首都高で深夜割引を導入。午前0~4時に利用した車に20%の割引を適用し、分散利用を進める。大口多頻度の割引率についても、現在の最大35%から45%に引き上げる。拡充する10%のうち、5%は中央環状線の内側を通過しないことが条件となる。
 首都高で2車種、京葉道路や新湘南バイパスで3車種など、道路ごとにバラバラだった料金の車種区分も5車種に統一。このうち、首都高は新型コロナウイルスの感染拡大で厳しい経営が続く運送企業の現状を踏まえ、21年度までは中型車と特大車の負担を軽減する措置を講じる。