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21/03/18

日通、4月からシカゴの新拠点に米国本社を移転

 日本通運(本社・東京、斎藤充社長)は4月1日、米国イリノイ州に「シカゴ・ロジスティクス・センター」を開設する。ニューヨークから現地法人・米国日本通運の本社を移転し、本社部門・営業部門・作業現場を一体化。米国中西部地域の最重要施設として、ロジスティクス機能を強化し、事業展開のスピード化・効率化を図る。
 所在地はイリノイ州ウッドデール市。敷地面積は7万5952平方メートル。鉄骨造・平屋建て、事務所部分は2階建て。延床面積は2万9498平方メートル。このうち、倉庫面積は2万6377平方メートル。高床ホーム、天井クレーン、メザニン、24時間警備、防犯カメラを完備する。
 海運貨物の輸出入フォワーディング・CFS(保税蔵置場)業務、国内トラック輸送業務、倉庫業務、引越業務のほか、開梱・据付・資材回収を含めた配達の「ホワイトグラブサービス」を担う。
 シカゴ近郊は航空貨物のゲートウェイのオヘア国際空港と海上コンテナの集積地を抱える物流の要の地。近隣の州は自動車産業が集積し、新拠点では特に自動車関連の荷姿変換や検品の付帯作業、クロスドックなどの多様なニーズに対応する。周辺は医薬品産業の集積地でもあり、今後の倉庫需要の高まりを見込む。

新拠点「シカゴ・ロジスティクス・センター」 外観