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21/03/09

国交省、大雪対策でパンフ作成しチェーンなど注意解説

 国土交通省は、大型車が冬用タイヤとチェーンを装着する時の注意事項をまとめたパンフレットを作成した。大雪時、特に前輪駆動車やトレーラー、空荷のトラックは立ち往生しやすいとし、対応を求めている。
 パンフレットでは、路面を覆うほどの降雪、凍結道路走行時に、全車輪にスタッドレス表記や、側面にスノーフレークマークが表示された冬用タイヤを装着する必要があると説明。オールシーズンタイヤはちらつく程度の積雪を想定したものだと注意を呼び掛けた。
 チェーンについては、警報が発表されるような大雪が見込まれる場合は携行し、立ち往生する前に早めに装着することが重要と解説。チェーンを駆動輪に付けると、冬用タイヤだけの場合より、積雪や凍結した道路での発進、斜面を登る性能が上がる半面、サイズや締め方が不適切では効果が得られないとした。

冬タイヤは溝の深さ確認を

 この他、冬用タイヤ、チェーンのいずも新雪の深い道路では走行が困難になることを説明した。パンフレットによる啓発は、昨年末以降続いた大雪の影響により、関越道、北陸道などで車両の立ち往生が起きたことを踏まえた措置。