- 物流企業
21/03/09
日通、日本国内のハラル物流サービスを拡充
日本通運(本社・東京、斎藤充社長)は3月8日、国内のハラル物流サービスを拡充した。国内航空貨物輸送サービス「エクスプレスハイスピード」に、ハラル物流システム認証の作業手順を導入した。
国内では約20万人のムスリム人口に加え、今後も多様な外国人の増加が見込まれる。ハラル認証の製品は高水準の品質管理・衛生管理から健康・安全志向の消費者にもニーズが広がっており、国内のハラル物流の需要に対応する。
業務の従事者にハラル教育を行い、貨物には専用ラベルを貼付してハラル製品の視認性を向上。全国翌日配達サービス、時間内配達サービス、チャーター配達サービスなどの幅広い配達モードを提供する。地域・重量ごとのパッケージ料金、1件複数個口の取り扱い、営業所止めサービスなどで、顧客の利便性を図る。また、一元管理で輸送状況を「見える化」する。
同社は2014年にマレーシアで日系企業として初めてハラル物流認証を取得し、グローバルなハラル物流サービスの構築に取り組んでいる。日本国内では16年に初めて倉庫に関するハラル認証を取得。倉庫を起点とする輸送サービスでもハラル専用ロールボックスやハラル専用鉄道コンテナを導入し、ハラル食品の取り扱いを拡大してきた。