• 物流企業

21/03/04

ヤマト、タイで小口保冷配送サービスのISO認証を取得

 ヤマトホールディングス(本社・東京、長尾裕社長)傘下のSCG Yamatoは1月9日、タイで初めて小口保冷配送サービスの国際規格「ISO23412」を取得した。取得者として、安心安全な保冷宅配便サービスを提供するとともに、認証の普及を進める。
ISO23412は小口保冷配送サービスのうち、荷物の積み替えをともなう輸送形態を対象とする国際規格。車両に搭載されている保冷庫などの空間の温度管理を中心に、配送中の積み替え作業について規定している。
 SCGヤマトはヤマトホールディングス傘下のヤマトアジアとSCGセメントビルディングマテリアル社との合弁会社。2017年からタイで保冷宅配便サービスを提供し、18年には小口保冷配送サービスのPAS1018の認証を取得した。ニーズの増加に応え、サービスエリアを順次拡大している。
 保冷宅配便サービスは世界各国の経済成長を背景に、通信販売の急速な市場拡大も相まって需要が高まっている。タイの宅配市場はここ数年、前年比135%以上の成長率が続き、コロナ下で需要が伸長している。

2月25日に行われた認証書授与式で、SCG YamatoのOranee Pensirisombun社長(左から3番目)