- 物流企業
21/03/04
セイノーHD、物流センター内にミナカラのオンライン調剤薬局を開設
セイノーホールディングス(本社・岐阜県大垣市、田口義隆社長)は2月から、オンライン薬局のミナカラと共同で、石川県白山市の濃飛西濃運輸物流センター内に調剤薬局を開設した。オンラインの注文を一括して処理する「セントラル調剤薬局」構想の第一弾。製薬企業が多い北陸に初の拠点を置き、医薬品物流の強化を狙う。
セントラルキッチン(集中調理施設)のように、医薬品供給を一括して担う。物流センター内に開設して配送時間を短縮し、品質の高いピッキング・こん包を実現する。薬剤師が対人業務に集中できる体制を整え、「オンラインユーザーにとって最も近い薬局」として、健康相談から物流まで一連のカスタマーサポートを行う。今後、ノウハウを蓄積し、全国へと拡大する。
今後は利用者の多いエリアごとに新たな拠点を開設し、配送の手段を増やしてリードタイムを短縮する。通常の小売店以上の規模化でロボット・AI(人工知能)導入などの投資を容易にし、品質と生産性の向上を目指す。将来的にはドローン配送の拠点として活用する可能性もある。