- 物流企業
21/03/03
NTTロジ、輸配送計画自動化システムをラクスルと共同開発
NTTロジスコ(本社・東京、東明彦社長)はこのほど、輸配送計画自動化システムをラクスル(同・同、松本恭攝社長)と共同開発した。実証実験で業務の効率化を確認した。同システムは今後、ラクスルの物流シェアリングプラットフォーム「ハコベル」のオプションサービスとして提供される。業務の標準化とコスト削減を実現し、物流事業のデジタル化に貢献する。
出荷オーダーのデータから輸配送手段を効率的に使い分け、輸配送計画を最適化する。荷物特性による制約条件や運送会社との契約条件などをマスタに設定でき、現場個別の条件に合った実行性の高い輸配送計画が策定できる。
1月に実施した実証実験では、輸配送計画の事務作業の所要時間を75%削減、 車両削減および輸送方法見直しによる輸配送コストを25%削減した。
同社は2020年から、ラクスルの配車管理システム「ハコベルコネクト」を全国24の物流拠点のうち中核3拠点で導入。配車依頼から納品までの情報をウエブ上で一元管理し、配車業務の効率化に取り組んできた。
業界ではこれまで、配車担当者が各人の経験値に依存してチャーター・宅配・路線などの輸配送手段に振り分けていた。今回の開発では輸配送計画のノウハウをシステム化し、実務担当者による配車手配の偏りを解消した。