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21/02/26

ヤマト運輸、オートロックマンションでも「置き配」デジタルキーで実用化へ

 ヤマト運輸(本社・東京、栗栖利蔵社長)は、オートロックマンションでも、各戸の玄関前の「置き配」が可能となるよう目指す。3月上旬から東京都内で複数のデジタルキーを対象に、実験を開始。2021年度中に全国約1万棟のマンションで展開し、早期のサービス普及を目指す。
 EC(電子商取引)事業者向けの配送商品「EAZY」に、デジタルキーによるオートロック解錠の新機能を追加する。デジタルキーを開発するパートナーと連携し、複数社のデジタルキーを同時に管理できるマルチデジタルキープラットフォームを構築。該当するマンション居住者がEAZYで「置き配」を指定すると、配達スタッフの専用アプリにオートロック解錠のワンタイムパスワードが発行される。配達情報ごとに発行され、高いセキュリティを実現する。 対面での配達希望だと発行されない。
 新型コロナウイルスの感染拡大でEC化が急加速し、置き配の希望が増加する中、オートロックマンションは宅配ボックスの数が限られていたり、本人不在でオートロックが解錠できないなどの課題があった。
 また、今後は個人宅の宅配ボックスなどのデジタルキー化にも対応するため、パートナーとのさらなる連携を図る。