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21/02/25

日通、東日本医薬品センターしゅん工で医薬品物流の4拠点すべて完成

 日本通運(本社・東京、斎藤充社長)は2月18日、埼玉県久喜市に「東日本医薬品センター」をしゅん工した。同社が医薬品サプライネットワークの核とする国内の新設4拠点(東日本、西日本、富山、九州)がすべて完成した。今月から順次、医薬品業界へのサービス提供を開始する。
 医薬品GDP(適正流通基準)に対応した拠点機能、医薬品専用車両の配備、ロジスティクスプラットフォームの構築などを掛け合わせ、医薬品物流の「全体最適」を目指す。

 

 東日本医薬品センターの所在地は埼玉県久喜市江面265ノ1。圏央道のほぼ中心に位置し、東日本エリア各地への供給機能に加え、成田国際空港を利用した原料・原薬の輸入、製品輸出など国内外の医薬品サプライチェーンを見据えた拠点。 敷地面積は3万5040平方メートル、鉄骨造5階建で延床面積は6万5346平方メートル。西日本医薬品センターと同様、同社の国内最大の物流拠点「Tokyo C-NEX」に次ぐ規模。
 入荷・保管・出荷の各エリアを明確に区分するほか、入荷と出荷それぞれの専用エレベーターで安全・確実なオペレーションを確保する。入出荷の防虫管理とセキュリティ対策としてトラックドック、前室、エアシャワーを配置。定温・保冷の温度管理に加え、輸出入用の保税エリア、特殊医薬品エリアなどでサプライチェーンのあらゆるニーズに対応する。保管エリアは温度とセキュリティを総合監視。また、免震構造や非常用発電設備などで災害に備える。