- 物流企業
21/02/25
トナミとDTHD、資本・業務提携で関係強化
トナミホールディングス(本社・富山県高岡市、綿貫勝介社長)と第一貨物を中核事業会社とするディー・ティー・ホールディングス(同・山形市、武藤幸規会長兼社長)は2月22日、資本・業務提携に向けた株式譲渡契約を締結した。資本関係の充実により、協業関係をより強化する。
トナミHDの中核事業会社のトナミ運輸と第一貨物は従来から業務提携を通じ、ネットワークを補完し合いサービスの向上につなげている。業務提携を通じ、双方が持つ資産の共同利用・開発進め、資産効率の向上と運営コスト低減を図る。また両社の物流情報のデジタルトランスフォーメーション(DX)も推進。物流業務の効率化など持続可能なロジスティクスの実現に向け協働で取り組む。
今後トナミHDがディー・ティーHDの発行済み株式の保有比率を引き上げるほか、ディー・ティーHDもトナミHDの株式を市場買い付けなどで取得する。
物流業界では、コロナ禍でEC(電子商取引)化が加速する一方、サプライチェーン変化への対応や働き方改革の推進などの課題が山積している。両社は、資本関係を充実させ、協業関係をより強固なものにすることで、諸課題にもスピーディーな対応が可能となり、両社の企業価値向上につながると判断した。