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21/02/09

新東名6車線化・速度規制緩和、普通車と大型貨物車の速度差拡大

 昨年完成した新東名高速道路の6車線化事業とそれに伴う最高速度120キロメートルへの引上げで、普通車の所要時間が約4分短縮した一方、規制緩和の対象外で大型トラックの所要時間に変化は無く速度差は拡大した。ナビタイムジャパン(本社・東京、大西啓介社長)が調査結果をまとめた=図1。

所要時間の変化

 同事業はダブル連結トラックやトラック隊列走行の安全確保、物流効率化、渋滞解消などの効果を狙い、御殿場JCT(ジャンクション)~浜松いなさJCT間で、従来の4車線(片側2車線)から6車線(片側3車線)に拡張した。
 調査は事業完成から約1ヵ月後の21年1月25日~29日を基準に、1年前の20年1月20日~24日および半年前の同7月6日~10日を比較。浜松いなさJCTから東京方面への御殿場JCTまでを5区間に分け=図2、区間ごとの所要時間を車種別に分析した。 

分析対象区間

 普通車は全区間で所要時間が短縮し、特に「④新静岡→新富士」間で1分以上短縮。総延長では約4分短縮し、6車線化・最高速度規制引き上げの一定の効果を示した。
 平均速度の分析では、普通車は速度規制緩和の試行運用区間を含む全ての区間で、1年前より速度が上昇した。緩和対象外の大型トラックに変化は無かった。