丸善ジュンク堂とエニキャリ、２月２日から都内で本の宅配サービス開始

　丸善ジュンク堂書店（本社・東京、中川清貴社長）とラストワンマイルサービスの構築を手掛けるエニキャリ（同・同、小嵜秀信社長）は２月２日、都内３カ所の対象書店で、本の宅配サービスを開始した。
　ジュンク堂の「店頭在庫ネット取り置き」のサービスと、エニキャリのデリバリーサービスが連携。ネット申し込みで受注した本を近隣のオフィスや個人宅に届ける。最大100万冊の店頭在庫から注文可能。デリバリー依頼の確定後、最短45分で配達する。

　サービス対象店舗は丸善の丸の内本店および日本橋店、MARUZEN＆ジュンク堂書店の渋谷店。本の通販サイト「honto」を通じて「店舗お受け取り」を利用し、エニキャリの「本のお届け便」で配送を依頼すると、エニキャリのスタッフが書店の店頭で注文の書籍を受け取って配達する。

　ジュンク堂の店舗受け取りサービスの利用状況は2020年12月、コロナ前の同年２月と比較して人数比が約１・５倍、売上金額が約２倍。一方、都内では今年に入ってからも依然として一定数のオフィスワーカーが出社を続けていることから、両社はオフィスエリアに出社する人をターゲットに協同でサービスを立ち上げた。サービス利用者は大型書店の在庫をネットで検索し、店舗に立ち寄ることなく、短時間で本を受け取ることができる。