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21/02/03

ヤマトロジ、GDPに準拠した「遺伝子検査用試薬」の超低温輸送を開始

 ヤマトロジスティクス(本社・東京、小菅泰治社長)と血液検査機器大手のシスメックス(同・神戸市、家次恒社長)は2月1日、遺伝子検査用試薬の混載輸送を開始した。医薬品のGDP(適正流通基準)に準拠し、マイナス70℃以下での輸送に対応する。
 専用の輸送箱を利用し、2~8℃の低温、マイナス20℃以下の冷凍、マイナス60℃以下の超低温に対応。ヤマトホールディングスの輸送網を活用し、幹線や輸配送を行う仕組み。混載で運ぶ上、ヤマトロジが輸送資材を適宜提供することで、高品質低コストを実現した。
 商品化に先立って行われた実証実験では、ドライアイスを使用せずに、真水をマイナス120℃で凍らせた「超低温氷」を使った輸送も実験。超低温帯で24時間の品質保持が確認できたことを受けて今後、ドライアイスレスの取り組みを検証する。

輸送フロー概要図