- 物流企業
21/02/02
NTTロジスコ、AIの自動検品で生産性6割向上・検品ミス0に
NTTロジスコ(本社・東京、東明彦社長)はこのほど、AI(人工知能)の画像認識技術を使った自動検品システムを埼玉物流センターに導入した。レンタル機器の再生品のセット化検品作業で、1人当たりの処理台数の生産性は60%向上し、検品ミスは0%を達成した。
機器本体の製造番号と電源アダプターの物品コードをAI画像認識技術でテキスト化し、システム上で自動的に検品する。最大処理能力は1時間あたり約120台。また、最大100品目を検品できる。熟練作業者に依存しない作業体制を確立し、セット化した証跡は画像データで蓄積が可能。コロナ禍で三密を回避した作業環境を確保した。
同社は撤去・回収したレンタル通信機器を再利用するためのクリーニング、動作試験、再生品のセット化を行っている。セット化作業ではこれまで、作業者が2人体制で物品コードを目視し、物流管理システムに入力。手作業と作業の属人化からの脱却が課題だった。
今後は従来システム化できなかった様々な物流および製品の目視検品作業で、同技術の展開を目指す。また、引き続き、製品の回収から再生業務までワンストップで行い、顧客のレンタルサービス、サブスクリプションサービスに貢献する。