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21/01/29

アルフレッサ、超低温保管・輸送設備を全国展開へ

 アルフレッサ(本社・東京、福神雄介社長)はこのほど、再生医療などに使われる製品の専用保管庫を同社主要拠点の埼玉、愛知、大阪の各物流センターに設置した。2021年度中に、さらに6拠点に同様の設備を増やす。神奈川県と兵庫県に既設の「再生医療流通ステーション」と併せ、再生医療製品の保管・輸送の全国ネットワークを構築する。
 再生医療製品の保管庫はマイナス150度対応の液体窒素を用いた貯蔵タンクとマイナス80度対応の超低温フリーザー、入出庫・在庫管理システム、安全・警報設備を備えた専用スペース。今回は埼玉県新座市の埼玉物流センター、愛知県一宮市の愛知物流センター、大阪府大阪市北区の大阪物流センターに設置された。
 流通管理を徹底するため、液体窒素保管タンクへの入出荷や在庫を管理するシステムを導入するほか、保管庫内の酸素濃度低下時に警報が発報し、従業員の安全を確保する。機器の温度異常時には警報発報とともに各機器のバックアップに切り替える。
 再生医療製品は発症後短時間のうちに投与すべきものや使用期限が短いものも多く、サプライチェーン全体を通して超低温の環境の維持や個々の製品のトレーサビリティ確保が必要で、通常の医薬品よりもさらに厳格な管理体制が求められている。