- 物流企業
21/01/29
セイノースーパーエクス、厚木・門真で新拠点
セイノースーパーエクスプレス(本社・東京、増田敦社長)は、ハブ機能を備えたセンター開設に向けて積極投資を進めている。2月14日には、神奈川県厚木市の営業所が開所。18日には、大阪府門真市で新センターが着工するなど、着実にネットワークを強化している。
厚木航空営業所の所在地は神奈川県厚木市下津古久347ノ2。圏央道厚木インターチェンジ(IC)から約1キロメートルの位置。敷地面積は2939平方メートル。平屋建てで、荷さばき所は約694平方メートル。ホームは5スパン。取り扱い貨物は電子部品など。
主な業務は、航空便の代わりにトラックを使い輸送を代行するEXPRESS便のハブ機能と集配。神奈川県エリアでは従来、東京都町田市にある横浜貨物センターがハブ機能を担ってきた。だが、東日本エリア、西日本エリアの取扱荷物量の増加で1拠点での対応が難しくなっていた。
そこで、地場荷物も多く集配の拠点としてもニーズの高い厚木航空営業所の機能を強化し、ハブ機能を持たせ、それぞれの作業を効率化する。併せて、直送便でハンドリング回数を削減し、品質向上にもつなげる。
エクスプレスとロジを融合
2022年5月完成の大阪貨物センターは、EXPRESS便とロジ機能を融合した拠点。所在地は大阪府門真市東田町2ノ1。既存の拠点を建て替え、倉庫併設型へとリニューアルする。
敷地面積は約1万平方メートル。柱鉄筋コンクリート造・はり鉄骨造3階建てで、延べ床面積は1万1300平方メートル。1階はターミナル機能で、プラットホーム面積は2400平方メートル。2、3階は倉庫で、各階約2400平方メートル。
1、2階をマテハンで結び、EXPRESS便とロジ機能を融合する。「作業員やドライバーの負担を軽減し、それぞれの業務に集中できる体制を整える」(山之内大志執行役員EXPRESS部長)。
セイノースーパエクスは、東京―名古屋―大阪の幹線機能を強化するとともに、各大都市圏の外周地域でもネットワークを強化し、面の営業展開を進めている。藤松正樹常務は、「これからもEXPRESS便のネットワークの強化を進め、顧客の期待に応えたい」とする。