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21/01/26

国交省、引っ越しの分散呼び掛け

3月13日〜4月4日が特に混雑する見通し

 3〜4月の引っ越し繁忙期を前に、国土交通省が一般の利用者や企業に分散利用を呼び掛けている。トラック業界の人手不足が続く中、混雑時期を避けて利用してもらうことで、引っ越しを手掛ける企業の負担を減らすことが狙いだ。同省も人事異動をずらす対策を引き続き行っていく。
 分散利用に向け、国交省は全日本トラック協会や各都道府県トラック協会と共に、協力を呼び掛けるチラシを作成。3〜4月のどの時期に混雑するかがひと目で分かるカレンダーの他、分散利用や引越優良事業者マーク取得企業を選ぶメリットを紹介している。
 企業向けでは、経団連をはじめとする経済団体を通じ、異動時期の分散を検討するよう要請。国交省も4月の人事異動の一部をずらすことを検討する。全国の地方運輸局では情報提供窓口を設置し、トラブルなどの対策に当たる方針だ。
 国交省によると、大手6社の引っ越し件数は2019年3月、4月とも25万件を超え、他の月より10万件近く多い。人手不足の中で法令順守と品質を維持するため、近年は受注を抑制する企業もあり、引っ越しできない利用者が社会問題となっていた。