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21/01/22

JILS・コロナアンケート、コロナ禍で荷主・物流業界は自動化へ加速

 新型コロナウイルス感染拡大が長期化する中、荷主企業は需要の変化に柔軟に対応し、物流企業と共に自動化・ロボット化・デジタル化への投資を加速している。日本ロジスティクスシステム協会(=JILS、遠藤信博会長)が、荷主と物流企業に調査した第3回アンケートの結果で分かった。
 物流およびサプライチェーン面について、2020年4月7日の緊急事態宣言発令後の変化を調べた。荷主企業は20年6月実施の前回調査と比べて「調達領域に影響がない」は22・2ポイント増の54・4%、「販売領域に影響がない」は同28・8ポイント増の42・6%。
 最優先した領域は荷主企業の75%、物流企業の82・4%が「人材・組織」。雇用確保や従業員の安全確保、組織体制の維持・見直しを図り、在宅ワーク体制や業務のデジタル化を進めた=グラフ1、2


 荷主企業の41・8%、物流企業の53・8%がサプライチェーンの自動化・ロボット化・デジタル化への投資や検討に「変化がある」と回答。このうち、荷主企業の82・1%、物流企業の81・6%が「積極的な投資、もしくは投資への検討が加速している」と答えた=グラフ3


 また、非接触などの取り組みをした企業の内、9割以上の企業がコロナ終息後も継続する方針。
 アンケートは20年12月21日~21年1月8日、同会員の荷主および物流企業の680人を対象に、メール案内とウェブ回答形式で実施。有効回答159件を集計した。