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21/01/20

JR西日本、鉄道荷物輸送の拡大目指す

 JR西日本(本社・大阪市)の長谷川一明社長は1月18日の会見で、新型コロナウイルスによる旅客の行動変容を踏まえ、荷物輸送拡大の方針を説明した。
 営業・輸送概況収入は、対前年比で12月は49・5%、1月は14日までで47・6%。また、新幹線・在来線特急・近畿圏の利用状況については、山陽新幹線は12月で40%、1月は14日までで29%、北陸新幹線では12月で52%、1月は14日までで29%。厳しい状況が続いている。
 そこで、荷物輸送に関する取り組みの一環として、鉄道による荷物輸送を検討している。同社が保有する既存資源や沿線地域との関係を生かし、ほかの物流会社やJR他社と連携・共創をして新しい価値を提供する。
 具対的には、JR東日本と連携した新幹線物流や、2月に実証実験を行うJR九州と連携した在来線・新幹線物流、管内の在来線を利用した物流などを検討している。
 今後、情報発信力を活かして地域情報を発信し、新たな地産品の発掘・発信することで、将来的には地産品の販売を通じた旅行喚起による新たな旅客流動にもつなげたい考えだ。