• 統計・データ

21/01/15

JR貨物、20年10-12月実績はコンテナ・車扱い合計で前年比0・6%減

輸送実績 表

品目別輸送実績表

 JR貨物(本社・東京、真貝康一社長)の2020年度第3-四半期の輸送実績は前年同期比0・6%減の752万8000トンだった。新型コロナウイルスの感染症に伴う経済活動の低迷が影響した。
 コンテナは、前年を下回った。特に紙・パルプは大幅に減送。食料工業品は、外出自粛や現地生産化の影響で清涼飲料水、ビール類が低調に推移した。化学工業品・化学薬品は、製紙用や自動車用の樹脂などが引き続き減送となった。
 一方、積合せ貨物は、モーダルシフトの進展やEC(電子商取引)の需要増で好調。農産品・青果物は、北海道産のタマネギが作柄良好だったことと、災害の反動増により前年を上回った。また、生産台数回復により自動車部品が前年を上回り、コンテナ全体では同0・9%減の518万7000トンだった。
 車扱は、石油が外出自粛の影響を受けたが、昨年の災害による反動増と気温の低下による灯油の需要増もあり前年を上回った。結果、車扱全体では同0・3%増の234万1000トンとなった。