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21/01/06
セイノーHD、処方薬“即時”配送サービス「ARUU(アルー)」開始
セイノーホールディングス(本社・岐阜県大垣市、田口義隆社長) は2020年12月26日、処方薬〝即時〟 配送サービス「ARUU(アルー)」を開始した。
傘下のラストワンマイル関連会社ココネット、GENie、ベクトルワン、インテンツ、リビングプロシードを通じ、薬剤師の服薬指導後、最短2時間で処方薬を患者に届ける。新型コロナ感染拡大の影響で医薬品配送の需要が高まるなか、1月中に兵庫県神戸市と東京都23区でサービスを開始。早期の全国展開を目指す。
患者は薬局での待ち時間や移動の労力・コストを解消し、人との接触リスクを低減。薬局は自社スタッフの配送の労力・コストを削減できるほか、患者へのアプローチ方法を拡張して地域の「かかりつけ薬局」として貢献度を増す。また、「ハーティスト」と呼ぶ配送担当スタッフを通じて、きめ細かに患者を見守ることができる。
同社はこれまで、「買い物弱者」に向けた食料品の即時配送サービスを全国で展開してきた。さらに2019年から、狭域圏で複数のオーダーを一括受注し、即時配達を可能にする「オープン・パブリック・プラットフォーム」を活用。地域内の様々な依頼を集約し、最も効率の良いハーティストへの業務指示と配送ルートを選択することで、配送効率の向上と配送費用の削減を図ってきた。
今回のアルー開始に先駆け、同社は20年6月から処方薬配送サービスの実証実験を北海道で行い、地域の患者や薬局から高評価を得ていた。