• 統計・データ

20/12/11

宅配便の受け取り、オープン型宅配ボックスは5割が「利用したくない」

 リサーチ会社マイボイスコムの調査によると、「PUDOステーション」や「アマゾンハブロッカー」などのオープン型宅配ロッカーについて、直近1年間に利用したことがある人は2・4%と低調だった。対して「利用したくない」は5割近くとなっている。
 「オープン型宅配ボックスを利用したいか」との質問に対し、「利用したくない」が30・5%、「あまり利用したくない」が19・1%で、約5割が利用に消極的なことが分かった。
 利用しない理由としては、「不特定多数が利用するようなものを今の時勢に使いたくない」「重い荷物が多い。夜、人気があまりない所に宅配ロッカーが設置されている」「通勤していた頃は自宅の最寄り駅にPUDOがあって便利だったが、自宅勤務になった今では面倒」などの意見が寄せられた。
 一方、「利用したい」は7・0%、「まあ利用したい」が12.6%で、積極的な利用意向は約2割。年代別では10代・20代の4割強が「利用したい」と回答した。利用経験のある人は8割強が利用に前向きで「家族に知られずに受け取りが可能」「不在だと申し訳なく思うし、外出ついでに宅配ボックスに寄ることは負担に感じない」「自宅にいなくてはならないというプレッシャーがなくなる。配達員に直接会わなくて済む」などのメリットが挙がる。
 宅配便の配達頻度は「月2~3回」が35.3%で最も多く、再配達の割合は「ほぼ毎回、直接受け取る(再配達にならない)」が2018年の前回調査比7・2ポイント増の27・5%。アンケート(複数回答)では「日時指定便にする」が66・1%、「配達予定日時の通知メールを設定」が32・1%、「都合が悪くなったら、電話やウエブで受け取り日時・場所を変更する」が24・6%、「事前に置き配指定をする」が8・8%で、再配達を防ぐサービスが活用されている。