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20/12/07

阪急阪神エクス、来年1月シベリア鉄道を利用した日欧複合一貫輸送開始

Sea&Rail定期混載サービスの輸送概要

 阪急阪神エクスプレス(本社・大阪市、谷村和宏社長)は2021年1月、シベリア鉄道を利用した日本発ロシアのウラジオストク経由、ポーランド着の「Sea&Rail定期混載サービス」を販売する。多様な輸送サービスの提案で利便性を向上させ、新たな顧客の創出を目指す。
 新サービスは、東京、名古屋、神戸の各CFS(コンテナ・フレイト・ステーション)から搬入した荷物を富山CFSで混載貨物に仕立て、富山新港からロシア・ウラジオストク港までは海上輸送。ウラジオストク駅からポーランドのクトノ駅まではシベリア鉄道を使って鉄道輸送するというもの。
 クトノ駅から同社の欧州代理店ポズナンCFSに保税転送した後、陸上輸送でポーランド国内やドイツ、オーストリアやチェコなど欧州全域に配送する。
 富山新港出港からポズナンCFSまでの所要日数は22日で、海上混載輸送と比べてリードタイムを約2週間短縮できる。航空輸送と比べ約半分のコストで輸送することが可能。航空と海上の中間に位置する「第3のサービス」として、また、貨物スペース逼迫時や有事の際の代替輸送手段としての利用を見込んでいる。