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20/12/03

ウェザーニューズ、NEXCO中日本とAIを用いた「越波リモート監視システム」の実証実験開始

 ウェザーニューズ(本社・千葉市、草開千仁社長)は11月から、NEXCO中日本(中日本高速道路)とともに、暴風や高潮により打ち寄せる波が堤防や護岸を越える「越波」を画像解析技術を用いて監視する「越波リモート監視システム」の実証実験を開始した。AI(人工知能)による画像解析技術を用いたリモート監視で、より効率的に越波を発見できるようにする。
 海岸沿いを走る東名高速道路の由比付近や西湘バイパスでは、台風や低気圧が接近する際、越波の状況により、通行止めなどの対策が必要となる。これまではNEXCO中日本の職員が現地に向かい、目視で越波の監視を行なってきたが、職員を危険にさらすことにも繋がる。
 ウェザーニューズでは、状況を改善するため、AI画像解析技術を用いた「越波リモート監視システム」を開発。今回、NEXCO中日本と実証実験を行うことにした。
 新システムはライブカメラと通信環境があれば、どこでも低コストで解析ができ、現地のライブカメラの映像から波の大きさや越波の有無をリモートで監視できる。越波の規模に応じたアラート通知も可能だ。
 今後両社は、11月~2021年3月にAI画像解析の精度検証を行ない、6月までにシステムとして開発。7月から試運用を開始する予定。

「越波リモート監視システム」実証内容