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20/12/01

佐川急便、鳥取県大山町で乗合タクシーを活用した貨客混載を開始

 佐川急便(本社・京都市、本村正秀社長)は11月24日から、鳥取県大山町が運行を委託している日興タクシーの乗合いタクシーを使い、「貨客混載」を開始した。過疎地域における宅配事業の生産性向上と、地域の交通インフラの活性化を目指す。
 佐川急便の米子営業所から鳥取県大山町全域に配達する荷物が対象。まず、佐川急便の米子営業所からセールスドライバー(SD)がトラックで、大山町エリアに配達する荷物を持って日興タクシーまで向かう。そこで大山町エリアに配達する荷物を日興タクシーが運行する乗合いタクシーに積み込み。その後、乗合いタクシーは大山町に向け旅客業務を開始する。
 乗客利用の比較的少ない時間帯を利用して荷物の配達業務を行う。配達業務終了後、不在などの未配達荷物を米子営業所のSDに引き渡す。SDは未配達の荷物を回収して米子営業所まで持ち帰る。
 日興タクシーでは、乗合いタクシーの乗車の待ち時間や空車時間などを有効活用した配達荷物の輸送で新たな収入源を確保。大山町エリアの住民にとっても、地域の交通インフラである乗合いタクシーが安定的に維持され、佐川急便SDによるサービス向上が見込まれる。

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