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20/11/19

エミレーツスカイカーゴ、ドバイにGDPに準拠した航空貨物ハブを設置

 エミレーツスカイカーゴは、ドバイに、世界最大の医薬品のGDP(適性流通基準)に準拠したワクチン専用の航空貨物ハブを設置した。今後起こり得る新型コロナワクチンのグローバルな輸送の複雑さに対処するための準備を強化する。
 ドバイの南側地区に位置するドバイ・ワールド・セントラル(DWC)の貨物ターミナルを再オープン。ワクチンの低温保管と流通のための専用の一大拠点ハブとして機能する。世界各地の製造拠点からワクチンを航空輸送し、周辺地域や世界各地への配送のための保管や出荷準備が可能となる。
 DWCには、4000平方メートルを超える温度管理されたGDP認定の医薬品専用保管エリアがあり、2~8℃の温度管理で約1000万本分のワクチンのバイアル瓶を保管できる。
 また、エミレーツ航空の貨物部門は、国際的なワクチン流通のエコシステムに関与する業者の要請を調整し、ワクチン輸送要請に対する運送業者の対応を合理化するための専用の対策チームを設置。さらに、一部の貨物チャーター便にエアバスA380型機を選択肢に入れ、重要物資の緊急輸送に必要な航空貨物容量の輸送能力に対する需要の急増に対応する。