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20/11/17

日通、モーダルシフトの取り組み2部門で受賞

 日本通運(本社・東京、斎藤充社長)は、日本物流団体連合会(渡辺健二会長)のモーダルシフト取り組み優良事業者表彰で、改善部門と有効活用部門の2部門を受賞した。11月11日、都内で表彰式が行われた。
 改善部門では、同社のモーダルシフトに向けた全社的な取り組みで、幹線区間における貨物総輸送量のうち鉄道・海運の利用比率が40%を超えるとともに、前年度を1%以上上回る実績を達成したことが表彰された。
 有効活用部門では、広島県から千葉県への鉄鋼製品の輸送について、トレーラ輸送から海上輸送へのモーダルシフトを実現したことが表彰された。トレーラの改造や新規の転送架台作成に取り組み、海上輸送へのシフトで二酸化炭素(CO2)排出量を削減し、トラックドライバーの運転時間も年間で2000時間以上削減した。
 物流連では2003年から、モーダルシフトに積極的に取り組む物流事業者を公表。14年度から優良事業者の表彰制度に移行し、今年で7回目となる。物流業界における環境負荷低減と労働生産性向上の観点から、大量輸送機関を利用した輸送の重要性が増すなか、他の模範となる物流事業者の取組みを広く社会に紹介し、モーダルシフトを促進する目的。