いすゞ、ボルボと協業で21年上期にＵＤトラックス買収

　いすゞ自動車（本社・東京、片山正則社長）とボルボ・グループ（本社・スウェーデン、マーティン・ルンドステットＣＥＯ）は10月30日、商用車分野での戦略的提携に関する基本契約を行った。相互の得意分野を生かし合いながら、新技術の開発や、調達の共同化を行い相互補完体制を構築する。

　長期の協業による物流の将来課題の解決を目指し、最低20年という枠組みで調印した。2021年上半期中に、いすゞがボルボグループ傘下のＵＤトラックスを2430億円で買収する。
　いすゞとＵＤトラックスは22年以降、一部車型を共有するほか日本およびアジア市場向け大型トラックのプラットフォームを共同開発する。

　また、両グループの技術やスケールメリットを生かして商用車の自動運転、コネクテッド、電動化などの次世代技術の開発を促進していく。いすゞが得意とする中・小型トラックでの協業も進め、都市型物流の課題解決や共同調達・物流、技術の共通化、事業展開地域での相互補完を図る。
　提携にともない、両社は日本とスウェーデン双方にアライアンス・オフィスを設置する。