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21/07/30

三井倉庫HD、極低温管理製品向け保管・輸送一貫サービスの提供開始

 三井倉庫ホールディングス(本社・東京、古賀博文社長)は8月、再生医療領域において、高品質な極低温管理品の保管・輸送ワンパッケージサービスの提供を開始する。医療分野のさまざまな領域で、高度な管理体制の継続的な整備を目指す。
 8月に本格稼働した東京都江東区の高機能施設に、専用のスペースを確保。保管管理に必要な液体窒素タンクなど設備の設置し、温度管理トレーサビリティー(追跡性)を実現。さらに、保管から輸配送までの各作業工程で製品個体を確認する検品システム導入のほか、品質管理を担保する人員の配置など、再生医療などの製品の製造管理及び品質管理基準の「GCTP」に準拠した体制を整備してきた。
 同社は2019年1月から、先端医療分野の研究機関向けにGMP(医薬品の製造管理及び品質管理の基準)に従った高品質な極低温保管輸送ワンパッケージサービスの提供を開始。20年9月には、大手製薬企業と再生医療等製品の国内物流に関する基本契約を締結した。
 また21年1月には、海外工場で製造し輸入される再生医療等製品の取扱いに必要な「再生医療等製品製造業許可」を、東京都では物流事業者として初めて取得した。
 同社は今後も、ニーズに合った最適なサプライチェーンマネジメント実現に不可欠な拠点の開設に積極的に取り組み、顧客の事業拡大に貢献していくとしている。