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20/10/29

日本郵便、11月1日から再配達受付にAI対応を追加

 日本郵便(本社・東京、衣川和秀社長)は11月1日から、自宅宛て再配達電話自動受付サービスにAI(人工知能)による音声対応を追加する。入電が集中した際の顧客の待機時間解消を図り、安定してつながりやすいコールセンターの実現を目指す。


 NTTコミュニケーションズが提供する音声認識AIを活用し、一部の問い合わせをオペレーターに代わってAIが対応する。
 郵便物などの再配達申込は現在、オペレーターによる電話受付のほか、インターネットやダイヤルプッシュ入力、LINEアプリなど複数の方法で受け付けているが、操作が難しいという声や、混雑時はオペレーターにつながるまで顧客を待たせるなどの課題がある。
 AIによる音声対応は土・日曜日や休日を含む毎日午前8時~午後6時、不在連絡票に記載されているコールセンターの電話番号で受け付ける。
 11桁または12桁の追跡番号を持つ「ゆうパック」や書留の郵便物などが対象。ガイダンスに従って追跡番号や配達希望日・時間帯、連絡先電話番号を伝えると、AIが自動音声で対応する。言い間違えた場合もシステムが質問を繰り返すため、会話を続けることができる。同社は今後、顧客の利便性向上のため同サービスの対象範囲を順次拡大していく。