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20/10/29

日野自動車、独TRATONと電動車の企画・提供で協業

 日野自動車(本社・東京都日野市、下義生社長)は10月28日、TRATON(本社・ドイツ、マティアス・グルンドラーCEO)と電動車の企画と提供に向けた協業を開始した。両社それぞれの強みを活かし、電動化領域の協業を具体化することで、地球温暖化防止の面からも喫緊のニーズとなっている電動車の早期実用化を目指す。
 今回の協業では、両社の強みを融合し、その成果を電気自動車(EV)や燃料電池車(FCV)の開発、ソフトウェアや各種インターフェイスを含む電動プラットフォームや電動化コンポーネントの共通化で活用していく。両社からメンバーを選出しチームを形成、スウェーデンのセーデルテリエで活動を開始する。今後、東京にも拠点を構える計画。
 今回の協業について、日野自動車の下社長は「調達領域に続き、電動化領域でもTRATONとのシナジーが具現化することをうれしく思う。商用車メーカーならではの強みを掛け合わせ、電動車の一括企画を行い、顧客に最高の価値を提供していきたい」とコメント。
 一方、TRATONのグルンドラーCEOは「日野との新たな協業は、電動化に関する次の重要なステップ。2025年までに10億ユーロ(約1227億円)を電動化に投資する」と語った。
 なお、日野自動車とTRATON社は2018年4月に長期視点、対等かつ互恵的な戦略的協力関係の構築に向けた合意書に調印。2019年には調達分野でジョイントベンチャーを設立している。