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20/10/27

SBSリコーロジら、ガラス素材をこん包する緩衝材不要の包装材を開発

色素増感太陽電池(ガラス素材)の包装箱

 SBSリコーロジスティクス(本社・東京、若松勝久社長)とリコー、サンエコーの3社はこのほど、ガラス素材をこん包する緩衝材不要の包装材を共同で開発した。作業・輸送効率の向上や資材コスト低減による物流改善を目指す。 新たに開発した包装材は、ガラス素材でできた小型のリコー製太陽電池をこん包するために開発したもの。組み立て時、ワンタッチ式でふたを閉じることができる構造で、従来のこん包材と比べ、組み立て時間が88%削減できる。 また、太陽電池と箱内に隙間が生まれる設計で緩衝性を確保し省資源化も実現。ふたにはロックが掛かる穴を設け、外的な衝撃があった場合でも、ロックされた部分が突起して緩和する仕組みとなっている。さらに天面と底部には、平積み出来るよう罫線を入れて平らにし、保管・輸送の効率化も可能にした。  

 この包装箱は、今月9日に開かれた日本包装技術協会主催の「2020 日本パッケージングコンテスト」で、「工業包装部門賞」を受賞した。