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20/10/22

トルビズオン、佐賀県多久市とドローン配送の実証実験を実施

 上空シェアリングサービス「sora:share(ソラシェア)」を提供するトルビズオン(本社・福岡市、増本衛社長)は10月26日、佐賀県多久市でドローンを活用した物資運搬の実証実験を行う。この実験を契機に、ドローン航行のための定期ルートである「空の道」構築を目指す。

実証実験で使用する機体

 

 実験は、多久市、多久市まちづくり協議会かつやく隊、AgVenture Labが協力する。①配送困難地域である山間部への旅行者や居住者向けのドローン・フードデリバリーサービス②山間部の農家が農作物を直売所まで運ぶドローンデリバリー——の2つの実験を行う。

 西多久多目的運動場と船山キャンプ場の間の往復で行い、往路はキャンプ場客への食品配送、復路は直売所に向けた農作物の配送。搬送重量は1・5キログラム、搬送距離は約3キロメートル。
 実験を通じて高低差のある山間部におけるドローン配送の検証や、ドローン配送の事業モデル検証、ソラシェアを活用したドローン航行に対する社会受容確保——などを確認する。

実証実験の配送ルート (一部区間は車で配送)

 

 ドローン物流を社会実装していくためには、墜落の危険性や騒音などドローン航行のリスクを受容する地権者の合意が不可欠となる。トルビズオンが展開するソラシェアは、土地所有者とドローンユーザーをつなぐシェアリングエコノミーであり、両者が合意形成したうえで安心なドローン飛行を支援する。