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20/10/16

日本郵便、21年4月から国際郵便料金を一部値上げ

 日本郵便(本社・東京、衣川和秀社長)は2021年4月1日から国際郵便料金の一部を190~600円程度値上げする。国際条約で定められている配達手数料の改定に準じたもの。
 料金を改定する郵便物は、国際eパケット、航空優先大量郵便物など航空、SAL、船便扱いとする小型包装物の料金と特別料金。それぞれ190円~600円程度の値上げをする。
 アメリカ合衆国宛の料金について、新たに第4地帯料金を設定し、細分化されていた小型包装物の重量段階を100グラム刻みに簡略化する。
 国際郵便料金に含まれる、差出国から配達国に支払う国際郵便物の配達手数料の改定に対応した。従来、万国郵便条約で設定された配達手数料は、発展途上国を考慮し安価に設定されていた。だがこのほど、アメリカ合衆国をはじめとする配達国の配達コストを賄えるよう、同条約が制度改正され、特に小型包装物の配達手数料が大幅に上昇した。
 現在の料金では、日本郵便のサービス提供を維持できる収益の確保が困難な状況となり、上昇した配達手数料を適切に補う必要があることから、国際郵便料金の一部を改定した。