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20/10/16
富士通ら4社、オンライン服薬指導の情報連携へ共同実証
富士通(本社・東京、時田隆仁社長)は10月1日、富士通研究所とサイバーエージェント、MG-DXらとともに、オンライン服薬指導に向けた情報連携の共同実証プロジェクトを開始した。
富士通研究所が開発したオンライン上の取引相手の信用を判断可能にするアイデンティティー流通技術「IDYX(IDentitY eXchange)」を実装した情報流通・活用プラットフォームで、医薬品の販売者、物流企業、購入者をつないで情報を連携。医薬品の安全かつ確実な配送へ、2021年度中のサービス実現を目指す。
医薬品のオンライン販売に関わる薬局やドラッグストア・配送企業・購入者が、購入者の属性や配送状況を相互に確認できる情報連携プラットフォームを構築する。
また、配送時の医薬品の位置情報や授受の把握を可能とするサービスモデル・運用モデルの検証に向け、医者の処方が要らないOTC医薬品のデリバリーでの実証実験を予定している。
同プロジェクトで、富士通は情報連携プラットフォームの運用モデルと技術の有用性を検証する。富士通研究所は様々な属性データを改ざん不能な電子証明書として連携できる「IDYX」を実装した実証システムを構築・提供。サイバーエージェントは購入者情報や医薬品配送状況を関係者間で相互に連携するプラットフォームの構築を行う。また、MG-DXは薬局・ドラッグストアや配送業者向けアプリを提供するほか、情報連携プラットフォームを実装した新サービスを検討する。
国内では現在、新型コロナウイルス感染拡大の影響でオンライン服薬指導の導入が進む一方、医薬品販売者と配送企業をつなぐシステムの構築や医薬品販売に関する情報の管理が課題となっている。