- 物流企業
20/10/13
ニチレイロジ、冷蔵・冷凍倉庫での無人フォークリフトの実証実験開始
ニチレイロジ(本社・東京、梅澤和彦社長)と豊田自動織機(同・愛知県刈谷市、大西朗社長)は10月、マイナス25℃の作業環境下における自動運転による無人フォークリフトの実証実験を開始した。実証結果を検証して改良を重ね、冷蔵・冷凍倉庫での無人フォークリフトの製品化を目指す。
実験は、ロジスティクス・ネットワーク品川物流センターで2021年9月まで実施。約7℃の冷蔵倉庫での入庫仮置きまでを有人フォークリフトで行い、約マイナス25℃の冷凍倉庫の入出庫は無人フォークリフトが行う。実験により、機台の耐久性、同一機台での冷蔵・冷凍ゾーン間の移動、有人フォークリフトとの共存などを検証していく。
冷蔵・冷凍ゾーン間の移動では、急激な温度変化で発生する結露やもやが、機台とその走行に影響を与えることから、これまで無人フォークリフトの活用は困難とされていた。今回、これに対応した機台を国内で初めて実用化し、実証結果から抽出される課題を元に改良を重ね、製品化を目指す。
ニチレイロジが国内に保有する倉庫の90%以上の能力を冷凍倉庫が占めている。冷凍倉庫でのフォークリフト作業の自動化には、作業者の負担軽減や安全性の向上などが期待できる。